2017.11.06~09 芦生の森ハイキング(京都)、現地ガイドと歩く特別研究保護林に松本ガイドが同行しましたので掲載します。
芦生の森
美山町を東西に流れる美山川の源流、美山町の北東にある、手つかずの天然林こそ、美山の豊かな水流と文化の源となる芦生の森です。植物や動物、昆虫などの生態が豊富で、大都市に近い低山地としては非常にめずらしい森林となっています。現在は京都大学芦生研究林として管理されています。
大自然を体感できる場所として多くのハイカーがこの芦生の森に訪れるようになりましたが、もともと多くの入山者を想定していない管理林であり、最近では様々な環境負荷が問題になっています。
豊かな自然を次の世代に繋げていくためにも、ルールを守ったハイキングをお願いいたします。
今回は名門大洋フェリーを利用して、船中2泊、ゆったりと充実した内容で計画しました。又、現地の「河鹿荘」に宿泊して、2コースを体験しました。台風余波で2日前まで入山ができなかったのを関係者が復旧して、実施することができた次第です。
2日目 【芦生の森ハイキング・下谷・ブナノキ峠コース】
前半のブナノキ峠では、ブナの林に出会えます。後半の下谷林道ではトチの巨木が広がるトチノキ平や大カツラの巨木など、見どころが多いコースです。
(行程)文化村-芦生-ブナノキ峠(標高939m)…下谷林道…長治谷作業所-芦生-文化村
【歩行距離約7km、標高差約300m、歩行時間約5時間、バス乗車時間往復約2時間】
3日目 【芦生の森ハイキング・上谷、杉尾コース】
上谷は、由良川が始まる最初の一滴が流れはじめる谷です。源流域にはブナやトチの巨木があり芦生の森の魅力を象徴しています。杉尾峠では日本海を眺望できることもあります。
(行程)文化村-芦生-長治谷作業所…上谷…杉尾峠(標高765m)-芦生-文化村
【歩行距離約4km、標高差約125m、歩行時間約4時間、バス乗車時間往復約3時間】
・写真をクリックすると拡大できます。写真提供はTMさんです
いつもありがとうございます。
感想:「2日間の行程では、初日は晴天、2日目は雨後の曇天という比較的に天候に恵まれました。晴天の時は紅葉は強い射光を受けて、明るくキラキラと輝く様な美しい景色でした。一方、曇天のもとの紅葉はしっとりとした、やわらかい色合いで、心に染み入るような優しさを感じました。美しい自然の中に身を置くとき、人は自然と共生関係にある存在として認識することができると思います。「共生:とは他者を認めることです。この言葉はこれからの日本の進むべき大きな指針の一つではないでしょうか。
今を生きる人には世界随一ともいえる日本の四季の美しい自然を後世の人に引き継ぐ義務みたいなものを感じた2日間でした」
TMさんより頂いた文章です。感動しましたので抜粋して紹介しました。
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