2020.11.12~15 高野参詣道 町石道と女人道(高野三山)に、楠木ガイドが登ってきましたので掲載します。
標高約1,000m。緑豊かな峰々に囲まれた屈指の山上宗教都市、高野山。 冷涼な気候のため、関西の紅葉の名所より紅葉シーズンは少し早め。 例年だと、11月上旬頃が見頃となります。 「宗教都市」と呼ばれるとおり、山内は多くの歴史ある寺院がひしめき、観光地としても人気ですが、周辺には人気の登山道があるのをご存知でしょうか。 麓から山上を目指す「町石道」、「高野七口」と呼ばれる7つの参詣道、 山上エリアをぐるりと取り囲む峰々をめぐる「女人道」。 今回は、町石道と高野三山、山内の名所めぐりを組み合わせたコースをご紹介。
町石道(ちょういしみち)
慈尊院~町石道~矢立~大門~壇上伽藍
・・・・・・歩行距離約20km、行動時間8.2時間、標高差計上754m、下23m・・・・・
聖地高野山への表参道である町石道は、弘法大師空海が高野山を開山して以来、信仰の道とされてきました。その道しるべとして建てられたのが町石で、高さ3メートルを超す五輪塔形の石柱が、根本大塔を起点として慈尊院まで180基、弘法大師御廟まで36基建てられています。その8割以上が鎌倉時代に建立されたもので、今なお昔の面影を残しています。
・慈尊院は空海の母が祀られており晩年をすごした寺院である。丹生管省符神社への石段途中に180番町石がある。
・展望台の少し先まで舗装路、その後は古道らしく長年歩かれたきちんとした登山道。急な登りや難しい所なく平坦な箇所も多い。この地の特産物である柿畑を通ったり車道を横断したりしながら少しづつ登っていく。当然ながら歴史ある道なので町石の他にも弘法大師ゆかりのスポットも多く飽きることなく歩くことができる。 全体的には歩きやすい道が続くが距離が長く、109mごとの町石と36町ごとの里石が励みになる。
・昼食は少し早めになったが神田地蔵堂でとる。お堂の横が広くなっていて神田集落を見ながら休憩でき、すぐ下にトイレもある。
・矢立峠で一旦バスと合流するが、全員元気で完歩を目指して再スタートする。ここから大門までは登りが多くなるが、大門に到着した時のその存在感に圧倒され感動は大きかった。
遍照尊院(宿坊)
・今回宿泊した遍照尊院は好立地(壇上伽藍中門の前)で、清潔感ありお坊さんの対応もきちんとしていた。 部屋、お風呂も大きく、精進料理も華やかで旅館並みの宿泊所だった。朝の勤行は6:30~で、正座ではなく ベンチ形式の椅子がある。一人づつ祈祷できる時間もあり参加したという実感もあるので是非おすすめ。(お賽銭 を用意しておく)
高野三山(女人道)
・宿坊から参道を歩き一の橋を渡ると戦国時代の諸大名の供養塔や企業の祈祷碑が立ち並んでいる。
御廟橋手前 に休憩所ある。御廟橋から先は撮影禁止となる。高野三山巡りは休憩所横から入り玉川橋を渡って車道に出て左。 林道から山道に入っていく。摩尼峠で女人道と合流、摩尼山山頂手前は急登。
意外と登山者が多く、次々と登ってくる。黒河峠へ向かう途中、谷を隔てて左手に三角形の形をした目を引く楊柳山の山頂が見える。楊柳山山頂 は広く昼食休憩に適している。子継峠(粉撞峠とも呼ばれる)で山道整備の方とお会いし、一旦車道を横切り転軸山へ向かう。下山は森林公園から車道を道なりに進むと大きな駐車場ありバスに合流する。 ここからは当初の予定を変更し、金剛峯寺の駐車場を起点に各自自由行動。金剛峯寺の拝観料は¥1000。中はお寺というよりお城の雰囲気。
◆宿坊~奥の院~摩尼山~楊柳山~転軸山~森林公園P
・・・・・・歩行距離約9km、行動時間5時間、標高差計±360m・・・・・・
最後に、写真提供いただいた、TMさん、いつもありがとうございます
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