2021.05.08 歴史の道を歩く、二重の峠に松本ガイドが歩いてきましたので掲載します。
二重の峠
・・・・歩行距離1.6km、行動時間1.2時間、標高差計、下り230m・・・・体1技1

二重峠は加藤清正公が作った街道で、肥後と豊後を結ぶ豊後街道の一部です。坂道が多く風雨などで道の破損の大きいところを石畳とした部分が今も残っており、1.6キロメートルにわたり幅約3メートルの石畳が敷き詰められています。このルートは江戸時代には細川氏の参勤交代に使われていました。
 阿蘇市には、この豊後街道の後があちこちに残っています。その中の一つが、県道339号(通称ミルクロード)の「二重の峠」から阿蘇谷に下る「二重峠の石畳」。現存する石畳としては国内最長クラスを誇るもので、勝海舟も「阿蘇の脚甚だ広く、田野あり」と記した風景が眼前に広がり、格別です。峠下まで歩くと往復2時間程かかりますが、気軽なハイキングにはピッタリのコースです。峠からは阿蘇市を一望することができ、草原を吹くさわやかな風がほおをなでる気持ちの良い場所となっています。二重峠の石畳を下りた所にある駐車場の前を通る豊後街道を北東に進むと、勝海舟が「底は山泉一面に流る」と記した「的石の御茶屋跡」があります。ここは、参勤交代の大名行列の一行が休憩した場所です。敷地内には北外輪山からわき水を引いた泉水などがあり、見事な庭園が造られています。「くまもと名水百選」にも選定されています。

この道を作るために駆り出された村人の辛苦の跡、雨に流されないために石畳、排水溝など技術の高さも考えれば考えるほど、すごいスゴイの一言です。

次は大観峰の登山(山上から歩くのでなく登山道を歩く)を紹介します