2023.09.16~19 燧ヶ岳~至仏山に登ってきましたので掲載します。
福岡から尾瀬に行く場合は大変時間がかかる、今回は桧枝岐に宿泊して、尾瀬御池から登山開始することで予定されました。
2日目 尾瀬御池~燧ヶ岳~俎嵓~尾瀬沼(長蔵小屋)
・・・・・歩行距離9.6km、行動時間9時間、標高差計+856m-696m・・・・・

1.御池登山口~広沢田代 御池駐車場の奥にある御池登山口から登山開始。明るい林の中の平坦な木道を少し歩くと出てくる分岐を左に進みます。直進すると尾瀬ヶ原の東電小屋方面に向かうルートです。(東電小屋分岐までは3時間半、そこから燧ケ岳へはさらに3時間かかります) 分岐を過ぎて小さな沢を渡ると標高差250mほどの登りが始まります。石がゴロゴロ転がった登山道は徐々に傾斜が急になります。かなり大きな段差の岩を乗り越える箇所もあり、大変な登りです。前日に雨が降ると道が川のようになります。木道や木段の箇所もありますが荒れ気味で、ガタつくところがあります。 木の階段が出てくると徐々に傾斜が緩くなり、次第に展望が開けてきます。湿原の中に2本の木道が続く尾瀬らしい道になり、ほどなくして広沢田代(1756m)に到着します。黄金色に色づいた草原と池塘(ちとう)を眺めながら、最高に気持ちのいい湿原歩きが楽しめます。背後には会津駒ヶ岳が見えます。
2.広沢田代~熊沢田代: 広沢田代の湿原が終わると、またしても樹林帯の急登が始まります。標高差200mほどの登りです。木の階段が整備されている箇所が多く歩きやすいですが、木段の踏み板が抜けていたり、ガタついていたりして危険でしたので注意が必要です。 しばらく登ると展望が開けた草原に出ます。背の低い木々が生えた丘を乗り越えると、2つの大きな池塘がある「熊沢田代」と、その先にどっしりと構える燧ケ岳の山頂が見えてきます。広沢田代よりさらに開けた湿原の熊沢田代(1986m)は、今回のルート中、最高に気持ちのいい場所でした。大きな池塘のほとりには木のベンチもあり、池塘越しに遠くの山々を眺めながらの休憩は最高です。
3.熊沢田代~俎嵓  熊沢田代の湿原が終わると、またしても樹林帯の急登が始まります。俎嵓まで標高差約350mの岩場の急登です。樹林帯の中をしばらく登った後はガレ場の沢筋を直登します。かなりの斜度の登りがしばらくの間続くと、沢の上部がテープで封鎖された箇所に突き当ります。間違えてそのまま直登せず、左に進みます。 山腹を左にトラバースする道を進んで行くと、土砂崩れにより赤茶けた地面がむき出しになった斜面に出ます。崩れた木道に沿ってトラバースしていきます。この付近から森林限界を超え、ハイマツなどの背の低い灌木に囲まれた道になります。 ゴロゴロした岩や木の階段を登り切ると、俎嵓(2346m)に到着します。俎嵓からは360度の絶景が楽しめ、平ヶ岳や越後の山々、会津駒ヶ岳や男体山、日光白根山など付近の山々が一望できます。眼下には美しい尾瀬沼の全貌が見え、その反対にはこれから目指す最高峰の柴安嵓と、その奥に広がる広大な尾瀬ヶ原を望むことができます。
4.俎嵓~柴安嵓

 俎嵓と柴安嵓は展望の良い尾根で繋がっています。ハイマツと岩の急な斜面を一旦コルまで下り、数10m登り返すとあっという間に柴安嵓山頂(2356m)に登頂です。 柴安嵓山頂から南西側を見ると、本州最大級の広さを誇る尾瀬ヶ原の全貌と、それを取り囲む景鶴山や至仏山、中原山などが一望できます。西側に目をやると谷川連峰や巻機山、平ケ岳や越後三山、荒沢岳、会津駒ヶ岳など名峰の数々が見渡せます。さらに、会津駒ヶ岳の奥には飯豊山などの東北の名峰たちが霞んで見えます。
今回は俎嵓から長英新道経由で、宿泊の尾瀬沼の長蔵小屋へ向かいました。

尾瀬沼~見晴~尾瀬ヶ原~山の鼻
・・・・歩行距離12.5km、行動時間6時間、標高差計+10m-269m・・・・・

尾瀬沼の周りを歩く木道は、上り下りがあり、下りは非常に滑り危険。尾瀬ヶ原の木道は水平なので、 予定通りの時間で歩ける。尾瀬ヶ原の紅葉はもう少し後かな? 山も紅葉、尾瀬ヶ原も紅葉、すると気分は「高揚」。後ろに燧ヶ岳、前方に至仏山、続く木道、絵になりますね”